FIGHTER-INTERVIEW

岡山ジム主催興行に向けての選手インタビュー特集です

第8回 岡山ジム主催興行 吉田英司インタビュー

第8試合 幸輝興業株式会社 presents INNOVATIONスーパーウェルター級王座認定試合 3分5回戦(延長1R) 

 

吉田 英司(ヨシダ・エイジ/クロスポイント吉祥寺/INNOVATIONスーパーウェルター級2位、REBELS-REDスーパーウェルター級王者)

 

喜多村 誠(キタムラ・マコト/ホライズン・キックボクシングジム/元日本ミドル級王者)


1月17日「JAPAN KICKBOXING INNOVATION 認定 第7回岡山ジム主催興行」でINNOVATIONスーパーウェルター級王座認定試合に出場する吉田英司の特集インタビューを公開させていただきます。

取材・文:JAPAN KICKBOXING INNOVATION広報部

 

――今回、JAPAN KICKBOXING INNOVATION(以下略:INNOVATION)のオフィシャルでは初のインタビューになるので、まずはキックを始めたきっかけを教えて下さい。

 

元々、21か22歳の時に和術慧舟會HEARTで総合格闘技を2年間ぐらいやっていて今と比べても全然練習していなかったのですが、時間が経つうちに打撃だけの方が面白いなと。6年前に強い選手が集まっているのでクロスポイント吉祥寺に入会し、アマチュアでは10戦ぐらいやって1~2戦ぐらい負けました。

 

――プロでも10戦して1敗しかしていませんが、素質はあるなと感じたことはありますか?

 

アマチュアで勝って当たり前だと思っていたので全くそう考えたことはなく、山口(元気)代表からも褒められた記憶がありません。でも自分は身長188cm、リーチがあるので体格的には恵まれているのかなとは思います。ちなみにオヤジは176㎝と背が高い方なのでそういう家系なのかなと。

 

――プロ2戦目(2017年11月24日、瑞慶覧長風戦)で唯一の黒星がありますね。

 

 

調子は凄く良かったのですが、負けて何がダメだったのかを凄く反省しました。

――プロデビューして僅か10戦でタイトル(2019年10月6日、REBELS-REDスーパーウェルター級王座決定戦)に挑戦してチャンピオンになりましたが、それも当然の結果でした?

 

プロ7戦目でタイトルの懸かったリーグ戦のメンバーに選ばれたのですが、獲るのは当たり前だと思っていて、そこでポカしないでしっかり獲れたので良かったと思います。でもここからがスタートだと思います。

 

――今回、岡山での試合が決まりましたが、岡山に行ったことはありますか?

 

初めて行く場所なので楽しみですね。70kg級の選手で自分のような身長の選手はなかなかいないので、長身から出される打撃を楽しみにしてもらいたいです。

 

――2019年10月のタイトルマッチで津崎善郎選手に勝利して以降、約1年間、試合から遠ざかっています。昨年は試合をしていませんが、その理由を教えて下さい。

 

 

コロナの影響で何度か試合が流れたのもそうですけど、昨年7月に原因不明の膵炎(すいえん/※1)になってしまい10日間入院して、医者に言われて昨年12月になってやっと普通の食事に戻せるようになりました。

 

――ではその期間は全然練習できず?

 

そうですね。退院してからはランニングなどできることを少しずつやり始め、普通の練習は9月末ぐらいからようやくできるようになりました。

 

――もう本調子には戻っていますか?

 

体重も戻りましたし、じっかり練習はできていたので調子はいいですね。本当は12月に試合をやりたかったのですが、決まりませんでした。

 

――当初、対戦を予定していた高木覚清選手が昨年末の怪我で出場不能となったことで今回の試合自体も中止になった時はかなりのショックだったのでは?

 

欠場理由を聞いて仕方ないとは思ったのですが、ショックでしたね。

 

――さらに強敵の喜多村誠選手が相手になりました。喜多村選手の印象を教えて下さい。

 

ジムの先輩のT-98さんが喜多村選手と対戦(2018年10月21日)してヒジで斬られているのでヒジがうまい選手なのかなと。あと、自分が3度対戦している津崎選手とREBELSで対戦した試合(2020年2月29日、喜多村が延長判定勝ち)をちょうど会場で見ていて良い選手だなと思いましたが、スピードは全然自分の方がありますし、勝てるとは思いました。

 

 

――T-98選手が敗れていることで敵討ちを狙っていたり?

 

そうですね。いつか自分がやり返したいという想いがずっとありました。

 

――T-98選手から今回の試合に向けてアドバイスをもらっていますか?

 

T-98さんは聞けば何でも教えてくれますし、喜多村戦に向けて特別なものではなく全ての動きに関してアドバイスをいただいてます。

 

――どういう試合をしたいですか?

 

スカッと勝ちたいのですが、僕は距離感がうまくなって攻撃力、スピードが上がって強くなっている自信があるので前回のタイトルマッチのような凄く熱い試合をしたいですね。以前とは全然違う自分になっているので期待していて下さい。

 

――8勝のうち6KOとKO率が高いのは、毎回KOも狙っているんでしょうか。

 

行ける時に行ったらそういう結果になっています。70kg級の試合で倒せる試合というのは面白いと思うんですよ。攻撃力があって殴って蹴っての攻防はお客さんにとってはわかりやすいですし、面白いので倒せる試合というのは一番いいですよね。ちなみにパンチでのKOが一番多く、あとはヒジ、ローキックでのKOもありました。今回はタイミングによっては、喜多村選手はT-98さんをヒジで斬って倒しているので、僕もヒジで切って喜多村選手に斬って勝ちたいですね。

 

――主戦場としている『REBELS』『KNOCK OUT』ではヒジあり、ヒジなしの路線がありますが、ヒジありにこだわりはあります?

 

 

僕の場合、特にそのこだわりはないのでヒジなしの試合でもいいのですが、ヒジありの方が好きですね。

 

――今回、INNOVATIONスーパーウェルター級王座決定戦になりますが、T-98選手のように何本もベルトを獲りたいという欲はあります?

 

何本も獲りたいという欲は特にありません。70kg級戦線は選手層が厚いわけではなく、ちゃんと勝っていけばタイトルマッチのチャンスも増えていくと思っています。

 

――今年初戦をクリアーしてどういう1年にしたいですか?

 

 

REBELSチャンピオンになって全然試合ができていないので、とにかく今年はいっぱい試合をしたいですね。REBELS-REDスーパーウェルター級チャンピオンとして守りに入ってもしょうがないのでどんどん強い選手とやっていきたいです。クロスポイントにはT-98さんをはじめ日菜太さんと70kgでキャリアを残されている先輩方がいて、選手としてだけでなく人としても尊敬しているので、そういう先輩方のように自分の名前もどんどん売っていきたいです。

 

 

※1 膵炎 アルコールの多飲が原因で膵臓の機能が著しく低下する病気。吐き気や嘔吐、発熱などの症状がある。

 

リングネーム:吉田 英司

フリガナ:ヨシダ・エイジ

所属:クロスポイント吉祥寺/Japan Kickboxing Innovation

生年月日:1991年9月19日(29歳)

出身地;福島県東白川郡

身長:188cm

戦型:オーソドックス

プロデビュー:2017年4月16日

戦績: 10戦8勝(6KO)1敗1分

ステータス:REBELS-REDスーパーウェルター級王者