岡山ジム主催興行に向けての選手インタビュー特集です
第6試合 INNOVATIONスーパーバンタム級王座次期挑戦者決定戦 3分3回戦(延長1ラウンド)
元山 祐希(モトヤマ・ユウキ/武勇会/ICOインターコンチネンタルフェザー級王者、INNOVATIONスーパーバンタム級3位/54.6kg)
MASAKING(マサキング/岡山ジム/INNOVATIONスーパーバンタム級8位/54.9kg)
——昨年(2021年9月26日)、岡山総合文化体育館サブアリーナで開催された岡山ジム主催興行ナンバーシリーズのスピンオフイベント「ROAD TO ZAIMAX MUAYTHAI 2021」のメインイベント、元山祐希×MASAKINGは、岡山キックボクシング史上に残るダウンを奪い合う大激戦のドロー(判定0-1、1ポイントはMASAKING)でしたが、その再戦、しかもINNOVATIONスーパーバンタム級絶対王者、岩浪悠弥へのタイトル挑戦権を賭けた大一番となります。
以前のインタビュー(※1)でも話しましたが、チャンピオンベルトへの執着は、正直、あまりないです。ただ、最強王者の岩浪選手とはやりたい! その結果、王者になれるのであれば、それは嬉しいことですが、MASAKING選手に打ち勝って、岩浪選手を倒せれば、これ以上ない自分の“強さ”の確認になりますから。
——求道的な元山選手らしいお気持ちです。
岩浪選手に関しては、もうひとつ大きなこだわりがあります。
——それは?
橋本道場の主力選手であること。INNOVATIONの最強軍団のみならずキックボクシング界の一大ブランドじゃないですか。しかも我が武勇会の師匠、河野雄大さん(元MA日本ライト級王者)は(橋本道場所属の)山本佑機選手に勝ってチャンピオンとなり、大先輩の梶田義人さん(元MA日本ライト級王者)は(同じく橋本道場の)田中秀和選手に、狂平さん(元MAスーパーフェザー級王者)は町田光選手に勝利してベルトを巻いています。そんな武勇会“橋本道場キラー”の伝統を継ぎたいし、それはどんなベルトよりも大きくて大切な栄誉ですから。
——なるほど。しかし、“前門の虎”たるMASAKING選手は強敵、しかも相手の地元興行での決着戦です。
強いですね。「絶対に勝ってやる」って気魄も凄まじかったです。再戦は望むところで楽しみですが、正直、恐い気持ちもあります。
——そんなMASAKING選手との前試合を振り返ってください。
攻撃が速くて面食らっていた時、蹴りのフェイントからの右ストレートでダウンを奪われてしまい、そこから死に物狂いに反撃して最終回(第3ラウンド)にダウンを獲り返してなんとかドローに持込ましたが、どうやって倒し返したのかとかあんまり覚えていないんです(笑)。
——記憶がない?
ダメージが半端なくて。無我夢中に暴れているうちにいつの間にか試合が終わっているような感じでした。だから、今回の試合は、仕切り直しながらその続きを戦う感じです。
——以前、スーパーフェザー級(58.97kg)でタイトル挑戦(※2)経験もあられる元山選手、今回はスーパーバンタム級(55.34kg)ですからコンディショニングが心配です。以前のインタビューでは「(55kg契約でも)余裕」と言われていましたが。
昨年1月17日のZAIMAXトーナメント、55kg契約、1回戦の加藤有吾戦ではKO負け(1ラウンドKO敗)でしたが減量苦は相当でした。インタビューの余裕発言は強がりです(笑)。見る人が見れば分かるだろうからもう隠しもしませんが、ぶっちゃげキツいです。
——すると、今回の再戦は前回の56kg契約よりも下の数字ですし、心配です。
加藤戦で猛反省して、1年かけて身体を作り直しました。これまでしたことのなかった搾る為のウェイトトレーニングも成果が出ていますし、平常体重も飛躍的に抑えられているので強くなっていることは請け合いです。
——モチベーションも高く、コンディションも良好。素晴らしい試合が期待できそうです。
自分の強さを自信を持って確かめます。その上で観客の皆さんも盛り上がる打ち合いをするのでお楽しみに!
※1 以前のインタビュー →コチラ
※2 タイトル挑戦 2018年7月1日、INNOVATIONスーパーフェザー級タイトルマッチ、王者・葵拳士郎に挑戦し判定負け。2019年3月31日、INNOVATIONスーパーフェザー級王座決定戦、久井淳平に判定負け)。
リングネーム:元山 祐希
フリガナ:モトヤマ・ユウキ
所属:武勇会/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1990年10月22日(30歳)
出身地;愛媛県西条市
身長:164cm
戦型:オーソドックス
プロデビュー:2014年8月31日
戦績:20戦12勝(2KO)7敗1分
ステータス:ICO認定インターコンチネンタルフェザー級王者、INNOVATIONスーパーバンタム級3位
※年齢や戦績は当時のものとなります